田沼武能と7人の仲間による「それぞれの武蔵野」写真展
私は「武蔵野」という言葉になぜかロマンの響きを感じます。それは国木田独歩の文学的自然描写の美しさに触発されるのか、幼いころ受けた心象風景が心をゆさぶるのか、武蔵野が好きで撮り続けて半世紀になります。
私と同様に武蔵野に魅せられ撮り続ける写真家に東松友一君がいます。彼は私以上の熱烈な武蔵野大好き人間で、ムサシノという言葉に俄然写欲を燃やし、行動する御仁です。近年、そんな武蔵野を愛する写真仲間に恵まれ、とっておきの撮影地に案内してもらっています。
今回、その仲間たちと写真展を開くことにしました。武蔵野といっても撮る内容は8人8様です。東松友一君は雑木林、今泉信孝君は古民家、宇納 敏君は町田の里山谷戸、橋本英男君は田園、塩野伊勢松君は野の花松本、渡君は武蔵野から望む富士、
矢野靖博君は木樹の四季、私は武蔵野人(びと)、それぞれのテーマを掘りさげており、バラエティーに富んだ武蔵野写真展になりました。ご高覧ご高評いただければ幸いです。
田沼武能(ギャラリーHPより)