海のちかくにある街

海のちかくに住む知人の家をひさしぶりにたずねた。

数年前、新興埋め立て地に比較的はやくにできた
その高層マンションからは、東京湾がひろびろと
見渡すことができた。

いまや、周辺にはさまざまなかたちの高層マンションが
色とりどりに立ちならび、わずかの海のいろも見ることはできなくなっていた。

ベランダから海が見えなくなったことはもちろん残念だけれど、
茫漠としていたまちには、人間があつまってできるあたたかさの
ようなものがあたりを満たしている。

こんなふうにまちができあがっていくさまを、
実際にそのまちに住みながら感じられるのは
格別な心持ちだろう。
マンションの谷間の、茜空をみながらそう思った。

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yuki

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2007年08月27日 17:40に投稿されたエントリーのページです。

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